OCDとは
強迫性障害(OCD)とは、自分にとって、不快、怖いといった考えや思いが頭に浮かび(強迫観念)、繰り返しその恐怖に迫られ、苦しみ、何とかしてその思いやイメージを消そうと様々な儀式的な行為や過度の手洗いなどを繰り返す(強迫行為)一連の精神的な症状です。
また、本人はそのような強迫観念が不合理であることは、何となく気付いてはいるものの、余りの怖さに圧倒されてしまいコントロールをすることが出来ません。
恐怖に圧倒され、強迫行為を繰り返せば繰り返すほど、その症状は悪化の一途をたどり、袋小路に追い込まれ、にっちもさっちもいかない状況に陥ってしまいます。
この病気は、非常にしつこく、医師や薬の力を持ってしてもなかなか完治が難しいと言われています。
しかし、この病気の特徴や真の姿を正しく捉え、理解し、正しい対処法を身に付ければ、良くなる可能性は十分にあります。
可能性があると言ったのは、何でもそうなのですが、効果には個人差があるからなのです。素直な心を持っているか否か、恐怖と戦える勇気を持っているかどうかなどが効果を左右する要因になってきます。
この病気の主な症状の一例は、
- 過度の手洗い
- 長時間に及ぶお風呂やシャワー
- 神社仏閣などに対する異常な恐れ
- 数字に対する過度なこだわり、決まった回数同じことを繰り返さずにはいられない、納得がいかなければ何度でも初めからやり直す
- 左右対称に対する過度なこだわり
- 人を轢いてしまったかもしれないという思い込み
- カギやガス、コンセントなどの過度な確認
- 何かをしたら、あるいはしなかったら罰が当たるという思い込み
などです。